無呼吸症候群(SAS)

高血圧と睡眠時無呼吸症候群の関係③

なぜ高血圧と睡眠時無呼吸症候群(SAS)は合併しやすいのですか?

高血圧と睡眠時無呼吸症候群(SAS)をつなぐカギは交感神経です。

交感神経とは、運動したり興奮したりしたときに働く、人間を活動的にする神経です。反対に身体を休めるために働くのが副交感神経です。
通常、日中には主に交感神経が優位に働き血圧を上げています。夜眠っている間は、副交感神経が中心になって血圧をさげます。

ところが睡眠時無呼吸症候群(SAS)の場合は、睡眠中に度々呼吸が止まってしまうので、その度に呼吸を再開させるため交感神経が働きます。このことが夜間の血圧だけでなく、日中の血圧も上昇させることから、高血圧の悪化につながってしまうのです。

高血圧でも無呼吸症候群(SAS)を治療すれば、脳卒中や心筋梗塞のリスクは下げられますか?

無呼吸症候群(SAS)を治療すると、高血圧や循環器疾患のリスクが低くなると報告されてます。

無呼吸症候群(SAS)を治療することで合併症のリスクが低下する可能性があります。
例えば無呼吸症候群(SAS)の治療の一つであるCPAP(シーパップ:経鼻的持続陽圧呼吸療法)を行うことで、薬が効きにくい高血圧が改善するという報告や循環器疾患の発症や死亡リスクが低下したとの報告があります。

また死亡に関する報告でも、治療をしなかった無呼吸症候群(SAS)患者さんでは、50歳未満で死亡する割合が高いとされる一方で、無呼吸症候群(SAS)の治療を継続している患者さんの死亡率は、無呼吸症候群(SAS)ではない人と差がないとされています。

先ずは無呼吸症候群(SAS)かどうかの診療を受けて頂き、無呼吸症候群(SAS)であると分かったら、速やかに治療を始めて頂きたいです。