ステロイド薬は上手に使えば炎症を抑える力を十分に発揮します
ステロイド薬と聞いただけで不安を感じる方がいますが、医師の指示通りに規則正しく使用すれば、炎症を抑える力を十分に発揮する薬です。
特にICS(吸入ステロイド薬)は、気道だけに作用するので副作用が少ないといわれています。
ステロイドって何?
体内で作られるステロイド(ステロイドホルモン)
①副腎皮質ホルモン
・糖質コルチコイド(吸入ステロイド薬など)
・鉱質コルチコイド
②男性ホルモン
・テストステロン(筋肉増強剤など)
③女性ホルモン
・卵胞ホルモン
・黄体ホルモン
ICS(吸入ステロイド薬)
ICS(吸入ステロイド薬)などのステロイド薬は、ドーピング薬のステロイド(筋肉増強剤)とは異なります。
元々ステロイドは体内で作られるホルモンで、男性ホルモン、女性ホルモン、副腎皮質ホルモンなどは、ステロイドホルモンの一種です。
ステロイド薬は、副腎皮質ホルモンの中の「糖質コルチコイド」を元に作られています。糖質コルチコイドは、炎症を抑えたり免疫・アレルギー反応を抑えるさようがあり、様々な病気の治療薬として使われています。
またスポーツ選手によるドーピング薬で話題になったステロイドは、「筋肉増強剤」(男性ホルモンもしくはその類似物質)を指しており、喘息治療で使用されるステロイドとは異なります。
喘息治療で使用する「ICS(吸入ステロイド薬)」は、規定の手続きによりオリンピック選手も使用可能な薬です。